2026年8月13日
墓じまいの費用、なにに、いくらかかるのか
墓じまいを調べ始めた人が最初にぶつかるのが、「30万で済んだ」という話と「200万かかった」という話が両方出てくることです。どちらも本当です。総額で見ると幅がありすぎて役に立たないので、内訳で見ていきます。
費用の内訳
| 項目 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 墓石の撤去・処分 | 20〜50万円 | 1㎡あたり10〜15万円が相場感。立地で大きく変わる |
| 閉眼供養のお布施 | 3〜10万円 | 魂抜きの法要。お寺のお墓の場合 |
| 離檀料 | 0〜20万円 | 法的な義務はない。お礼として包む場合の相場感 |
| 行政手続き | 数百円〜数千円 | 改葬許可申請など。ここはほぼお金がかからない |
| 改葬先の費用 | 5〜100万円超 | 合祀型5〜30万、樹木葬20〜80万、納骨堂20〜100万 |
総額を左右するのは、主に撤去工事と改葬先の2つです。逆に言えば、この2つの選び方しだいで、同じ墓じまいが30万にも150万にもなります。
撤去費が高くなる墓、安く済む墓
撤去工事は、重機が入れるかどうかでまるで違います。平地の霊園で通路が広ければ安く、山の斜面で人力とクレーンが要る立地なら高い。区画が広い、外柵や灯籠が多い場合も上がります。だから見積もりは必ず2〜3社。ただしその前に、霊園やお寺に「石材店の指定があるか」を確認してください。指定制の墓地では相見積もりが取れないので、そこが交渉の前提になります。
改葬先で、いちばん金額が動く
遺骨の行き先は、最初から他の方と一緒に埋葬する合祀型がもっとも安く、個別の区画や安置期間を設けるほど高くなります。「安いほうを選ぶのは先祖に悪い気がする」と感じる方は多いのですが、合祀型の永代供養は、供養と管理がずっと続く仕組みです。金額と供養の手厚さは、必ずしも比例しません。
離檀料でこじれるケースについては、別の記事にまとめました。金額そのものより、切り出し方の問題であることがほとんどです。
「維持費の何年分か」で考える
まとまった金額に見えますが、比べる相手は「このまま持ち続けた場合」です。年間の管理費とお布施、お参りの交通費を合計して10年分。それと墓じまいの総額を並べてみてください。多くの家で、10〜15年あたりで逆転します。しかも管理費は自分の代で終わらず、子の代にも続きます。